販促ツールとして、また節目の記念品として、社名やショップ名・ブランドロゴなどを印刷した商品を用意したい、という時。商品に固有の印刷を加えることを「名入れ」といいますが、名入れ商品を注文するのは何かと不安ではありませんか?
・どんな商品でも印刷できる?
・印刷イメージは確認できる?
・費用は?
・数量は?
など、様々な疑問で躊躇してしまう方もおられるのではないでしょうか。事前に知っておくことで安心してご注文いただける基本的な内容から、名入れにおすすめの人気商品まで、名入れにまつわるあれこれを詳しくご紹介していきます。
この記事を読めばノベルティの名入れ方法や金額の算出方法、データの作り方がわかる!
■こんな場面で活躍!名入れ商品のニーズ
先にも書いたように、商品に社名などのオリジナル情報を印刷することを名入れといいます。名入れをすることで、商品はその企業やショップ、ブランド固有のアイテムへと変化し、独自の付加価値を生み出します。その付加価値を販促・記念・ギフトなど、様々な場面に活かすことが名入れの醍醐味です。
1.ノベルティとして
特にニーズが高いのが、名入れをした商品を販促品として不特定多数の方にお渡しするケース。新商品の販売記念やイベントの来場記念、購入特典などが一般的です。中でも特に大々的に使われるのが展示会。様々な企業が一同に会する中で自社や自社商品をアピールし、覚えていてもらうことは至難の業。そこで力を発揮するのがノベルティです。
展示会終了後もモノとしてお客様の手元に残り、名入れがされていることで使う度に目に入り、記憶にも刻まれます。自分達の手を離れてからも、ユーザーの手元でずっとPRを続けてくれるのが名入れ商品をお渡しするメリットなのです。
また名入れ同様重要なのが商品のセレクト。展示会用のノベルティで人気なのは、やはりボールペンや付箋などに代表される文房具です。オフィスの必需品でもあり、いくつあっても困らないことや、何よりその場ですぐに役立つ“使える感”は高ポイント。
またコロナ禍の今ならではのアイテムとして、除菌グッズやマスクも効果的です。感染対策も兼ねられ、ゲストへの気遣いを感じさせるセレクトは、企業への好感にもつながります。除菌グッズやマスクも名入れができる商品が増えていますので、オリジナリティを加え、記憶に残り、長く愛用いただけるノベルティを目指しましょう。
2.記念品として
名入れもう1つのニーズは記念品です。入学や卒業などの節目に、学校名と日付の入った記念品を受け取ったことがあるのではないでしょうか。また企業でも、周年のお祝いや竣工・完成の記念、社員の表彰など、様々な節目のギフトとして利用されています。名入れがされていることで思い出が刻まれ、いつ見ても当時が蘇るような、心温まるギフトに生まれ変わるといっても過言ではありません。
商品セレクトにおけるノベルティとの大きな違いは、贈る相手が明確である点です。その学校の生徒、その企業の社員など、企画の段階で相手を想定できるので、よりターゲットに合わせた商品を選ぶことが、受け取る方の満足度につながります。
例えば卒業記念品では、4月から始まる新生活を想定した実用的なアイテムが人気。ボールペンなどの文房具は定番ですが、スマホのバッテリーやドリンクボトルなどが最近のトレンドです。名入れスペースが広い商品が多いので、よりオリジナリティを出せるのも人気の理由かもしれません。
いっぽう周年記念品の定番といえば、グラスや時計、フォトフレームなど、自分で購入する機会が少ない特別感のあるアイテム。名の知れたブランド商品を選ぶ企業も多く、特別な機会にふさわしいプレミアム感を演出することで、より思い出深い贈り物になることでしょう。
■名入れ商品を注文する際の基礎知識
いざ名入れ商品を注文しようと思っても、初めての方は注文の手順を含め不安を感じることが多いことでしょう。基本的なことを把握しておけば、事前に決めておくことや準備することがわかって安心です。押さえておきたいポイントをいくつかご紹介しましょう。
1.名入れに用いる印刷方法
印刷する商品によって名入れの手法は異なります。それぞれの特徴を知っておくことで、事前に仕上がりをイメージすることができ、スムーズな進行にもつながります。代表的な印刷方法についてご紹介します。
価格が安い!パッド印刷
一番よく使われるのがこの手法。インクを浸した凹版にシリコンゴムを押し付け、商品に印刷します。多少の曲面や凹凸にも対応できるので、ペンなどの印刷に使用されます。比較的価格が安いのも特長。
大量印刷向き!シルク印刷
バッグやTシャツなど、広い面積の印刷に使われます。印刷したい部分に細かな穴が開いた網を版に貼り付け、その版の上から商品にインクを吹き付けて印刷します。大量印刷に向いています。
ボトルならこれ!回転シルク印刷
基本はシルク印刷と同じですが、版をスライドさせながら同時に商品を転がして、広い範囲に印刷ができます。ステンレスボトルなど、円柱形の商品の側面に印刷するのに適しています。
フルカラー可能!インクジェット印刷
商品にインクを吹き付けて印刷する方法。フルカラー印刷ができ、細かなデザインもキレイに再現できます。写真やイメージキャラクターなど、再現性にこだわりたい時におすすめです。
2.名入れ商品はどのような費用がかかる?
名入れ商品の購入には、「商品代」 「版代」 「印刷代」 の3つの費用が必要です。
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商品代
名入れをする商品の費用。商品単価×数量分が必要です。
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版代
名入れの原稿やデータから、印刷に使う「版」を作成する費用です。印刷方法によっては版が不要な場合もあり、版のサイズによっても価格が変わります。
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印刷代
商品に印刷するための費用。注文数量が少ない場合は全数分一式で価格が設定されていることもありますが、多くは商品1つごとの単価が設定されています。その場合、単価×数量分が必要です。
3.名入れデータについて
印刷したい内容が決まったらデータの準備が必要です。社名や電話番号だけ、という場合は、書体と印刷色を選ぶだけで完了、という場合もありますが、オリジナルのロゴやマーク、オリジナルの書体を印刷する場合には、元となるデータを用意しなければなりません。希望通りの仕上がりを叶えるために、以下の3点を押さえておきましょう。
データは【.ai】【.psd】【.pdf】が好ましい
イラストレーター(.ai)やフォトショップ(.psd)で作成されたデータ、もしくはアウトライン機能を保持したPDF(.pdf)が必要です。jpgやpngなどの画像データ、ワードやエクセル、パワーポイントなどに貼り付けられたデータは、そのままでは使用できないことが多いため、別途加工が必要になります。ご自身での対応ができない場合、データの加工を依頼することもできますので、ぜひ気軽にご相談されることをおすすめします。
文字を入れるならアウトラインを必ずかける事!
作成したデータがどのような環境下でも同じように表記され、デザインが崩れないようにするために、アウトライン化が必要です。アウトライン化が必要な理由は、データを別の環境で開いた時、同じフォントがインストールされていないと、「別の書体に置き換わる」「文字化け」「文字間などの体裁崩れ」などが起こる場合があるからです。意図したものと異なった見え方になり、印刷トラブルにつながるため、これらを防がなければなりません。アウトライン化とは「文字を図形化する」ことで、これにより、どんな環境で見てもデザインが崩れるのを防ぐことができます。イメージ通りの仕上がりのために、デザインデータのアウトライン化は必要不可欠なのです。
カラーモードはCMYKに変換!
カラーモードはRGBとCMYKとでは再現色域が異なるため、「印刷したものを見たら色のイメージが違っていた」ということがよく起こります。そのようなイメージ違いを避けるために、データの時点でCMYKに変換しておくことが必要です。印刷におけるカラーイメージの共有は繊細な部分が多く、残念ながらトラブルになることも少なくありません。パソコンのモニターによっても発色の誤差があり、印刷する商品自体の色の影響を受けることもあります。事前の準備と丁寧な情報共有を心掛け、些細なことでもその都度確認・相談することが大切です。
■名入れで人気のアイテム4選
名入れで最も大切、かつ悩ましいのが商品のセレクトです。便利・おしゃれ・可愛い・豪華など、商品単体として魅力的な商品を選ぶ、という考え方もありますが、特にノベルティの場合に意識したいのが、そのアイテムを通して何をアピールするか、です。最近では環境問題への意識の高さやナチュラルな企業イメージをアピールする手段として、エコグッズやSDGs(持続可能な開発目標)を意識した商材を選ぶ企業も増えています。発信したいイメージを明確にし、商品につなげることで、ノベルティのポテンシャルはぐっと高まります。企業の“顔”となる商品をしっかり吟味したいですね。
1.感染症対策グッズ
コロナの流行以降生活必需品になった、マスクや除菌グッズ。実用的で贈る相手を選ばず、低価格でコンパクトな商品が多いこともあって、ノベルティとしても大人気です。最近は名入れのできるアイテムも増え、デザインや機能にひと工夫されたものが続々登場しています。イベントや展示会などで配布すれば、感染対策の一環にもなり、現況への配慮や気遣いを感じさせる、気の利いたノベルティといえるでしょう。
2.SDGs関連グッズ
最近特に注目されているのがSDGs関連の商品です。今年に入ってテレビ局がSDGsの取り組みを大々的に打ち出して以来、SDGsの認知度は格段に上がったのではないでしょうか。環境保護に貢献するアイテムとして、リサイクル素材など、エコな原料を使った商品も多く、バンブー素材の食器やカトラリー、リサイクルコットンを使用したバッグなどが代表的です。また「脱プラスチック」も重要なキーワード。使い捨てをしないことで環境を守ることを目的とし、その象徴ともいえるエコバッグは、常にたくさんのお問い合わせをいただいています。
3.ボトル・タンブラー
通勤や通学、ちょっとした外出にもマイボトルを持参するのが当たり前になり、日常使いできるアイテムとして人気が高いボトルやタンブラー。名入れが映えるシンプルなデザインの商品が多く、写真やキャラクターをフルカラーで大きく印刷するなど、オリジナリティをプラスしやすい点でも名入れに向いています。THERMOS(サーモス)などの有名ブランド商品であれば、品質への信頼も高く、記念品にも最適です。
4.トートバッグ・ポーチ
シンプルな帆布のトートバッグやポーチも名入れの定番。バッグはショッピングバッグやサブバッグとして使え、様々なシーンにアレンジが可能です。また特に女性に人気なのがポーチ。コスメポーチやガジェットケース、旅行のパッキングにも重宝するので、まさにいくつあっても困りません。イベントやコンサートのオリジナルグッズとしても多く利用されています。
■まとめ
名入れに関してご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
販促品流通センターでは、初めてノベルティを作成されるお客様を歓迎しております。
データや予算に関して相談したいというお客様は、ぜひ一度お電話ください。